2022
02.03
02.03
アフターコロナで見落とされがちな、稼ぐ力とは
利益なくしてサステナブルはない。
経済活動をする組織は、必ず資金が必要になる。
だからこそ、利益なければ資本金を食いつぶし、やがて資金が底を尽きる。
利益だけが、存在価値ではないが、社会への貢献を目的として、利益を出す方法がなければ、経済活動はサステナブルにならない。
ただ、そこで疑問に思うのが、利益とはいったいなにか。
利益を出すことを稼ぐ力と捉えても、人により定義は様々だ。例えば稼ぐ会社とは、なにかと言われると、強い組織の会社、優秀な社員がいる、高いブランド力がある、粗利益が高い、などと本当に様々な考え方がある。
しかし、ファイナンスの世界では定義がある。
それは、より少ない資本でより大きな収益を上げること。
ファイナンス面から見る稼ぐ力とは?
わかりやすい例えをすると、10億円を使い1億円を毎年稼ぐ会社と、5億円を使い1億円を毎年稼ぐ会社があるとすると、どちらが稼ぐ会社だろうか。
ファイナンスの世界では、後者の方がより少ない資本で同じ収益生むので、稼ぐ力が高いと言われる。
この稼ぐ力をファイナンスの用語では、ROICと言う。
多くの経営者は、資本を小さくし、稼ぐ力を上げるよりは収益を上げることに目が行きがちだが、長期的にはそれは間違えを犯してしまう。
効率性は何を生み出すのか。
仮に有利子負債の返済が多ければ、長期的投資よりも短期的収益を追い、
変化への対応ができにくい。
また、余剰資金が多い場合には稼ぎきれていない・活用できていない、
ことが多く長期的に競争優位性が下がることにつながる。
立ち返れば、変化への対応ができ、常に競争力のある会社とは、
多くの経営者が目指す稼ぐ会社なのではないだろうか。
だからこそ、経営者は稼ぐ力(ROIC)にも目を向け必要があると言えるだろう。